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カウンセリング

沈黙に沈黙を返さない

カウンセリングを学ぶ初級者に「沈黙には沈黙を」と教えている場合があるが、この教え方は大事な視点が抜けてしまうためあまり良くない。 クライアントが黙っている時にカウンセラーがするべきことは一にも二にも「沈黙の意味を考える」ことだ。 沈黙に対し...
カウンセリング

うつに対応するカウンセラーに必要な3つのこと

うつのクライアントに対応するためには、3つのことが必要だ。 それは うつについて知っていること うつの症状に気づけること うつについて他人に説明できること である。 そして、相談を受けるときには一人相撲を取って抱え込まずに、自分自身にも目を...
知的生産

「ナスサカソ」で、抜け漏れなくふりかえる

セミナーや勉強会、介入などのイベントが終わってから、スタッフが反省会をすることはよくある。 良かった点や改善したほうがいいことなどを話し合い、イベントを総括したり、モチベーションを上げたり、次回以降の活動にプラスをもたらすことが期待できる。...
カウンセリング

まず驚き、なるほどと思うことが共感につながる

カウンセリングではクライアントに「共感」すると良い、とはよく言われる。 しかし、それを具体的に実行するのには「共感」について掘り下げてみる必要がある。 共感とはどういった状態・事象なのか? どうしたら共感はクライアントに伝わるのか? 一般に...
ポストベンション

介入前ミーティングは「売り込み」の場だ

自殺や事故などが起きたとき、その組織から介入の打診があったとして、最初のミーティングは「セールス」の場だ。 正に「売り込み」のチャンスと考えていい。 「セールス」や「売り込み」という言葉を使ったので、何かこう、顧客・クライアントが本当は望ん...
カウンセリング

最初のローテンションとのギャップが、話を大事に聞いている感を出す

他人の悩みを上手に聞くコツの一つは、初めから興味津々には聞かないことだ。 我々がカウンセリングのトレーニングをするときには、まずはじめに、表情やメッセージのベースとして、「興味津々」の表現から入る。 聞き手が、話に興味を持っている感じが伝わ...
カウンセリング

カウンセリングでもアサーティブ

カウンセラーはクライアントの考えや感情を否定せずに受け入れなくてはいけない。 これは、よく言われる「受容」に当たるだろう。 しかし、カウンセラーの価値観や人生観からして、どうしても理解できなかったり、受け入れられなかったり、どうしても一言物...
プレゼンテーション

ガー・レイノルズの「裸のプレゼンター」を読みながら自分のプレゼンを振り返る – その1

先日、自殺対策に関する教育講演を2回した。 聴衆はそれぞれ100人と50人くらい。 メンタルヘルスやカウンセリングの専門家はほとんどいなかったが、それぞれの現場では自殺企図を持つ人間に接する機会が多いという背景があった。 講演は概ね好評に終...
カウンセリング

その人が悩んでいること自体を否定してはいけない

クライアントが問題を問題ととらえていないことは普通によくあることだ。 ある外部の問題さえ解決すればすべてがうまくいく。 そんな風に考えていても、実はまずそもそもクライアントのエネルギーが不足していて世の中の危険や不具合が全部大きな問題に見え...
カウンセリング

誰がどの立場から言うかによって言葉の意味やメッセージはガラリと変わる

常識や経験が豊富で、察しが良いカウンセラーは、クライアントの話をちょっと聞いただけで「察し」てしまう。 そのことがそのまま出てしまうとクライアントの感じている「世界」観とのズレが出てくる。 察する、察しないということ自体は重要ではない。 カ...