惨事対応チームメンバーは自律的でなくてはいけない

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惨事対応をチームでする(惨事対応をチームでする理由 | deathhacks)からにはその中での連携が重要になる。

その連携の具合によっては1+1が3や4の力にもなる。
逆に連携が不適切ならば、介入の成果はマイナスになってしまうこともある。

チームカウンセリングで1+1が2にならない | deathhacks

連携力を高めるには2つの方法がある。
一つはスキルの育成と評価の標準化。
もう一つは、平時からの境界なき連帯。
これら2つは併用もできるし、普通は色々な比率でチームを運用する組織に備わっている。

スキルの育成と評価の標準化は、そもそもチーム参加メンバーの技術や実力を規制・コントロールすることだ。
10のうち1を学んでOJTに入ることは効率はともかく不可能ではない。
しかし、0からOJTというのはリスクが高く、サービスとして不誠実だ。

評価という標準化が適切に運営されていて、それを各個人が認識していれば、活動の最初の段階はスムースに始められるだろう。
あとは、チームのリーダーの力量が次の焦点になってくる。

平時からの連携、は勉強会や研修、情報共有などあらゆるものが利用できる。
ただし、それらだけでなく、宴会・飲み会、近況報告、うわさ話、などプライベートまで侵食し合うイメージだ。
こうした日常の中で、惨事対応やカウンセリングなどに対する、一人ひとりの考え方、向かうやる気、普段の研鑽などが常に互いに知るところになる。

惨事対応というのは、初期対応としての救急救命的な要素が多い。
物理的な危機や危険が外部からの介入チームにはっきりとはないように見えても、保証はされない。
介入メンバー、支援者が活動の結果ダメージを受けることは少なくない。

そうした危険に入って行く時に、チームのメンバー・仲間の素性や力が分からなかったり、信用できなかったりすることはとても怖い。
喩えれば、戦場となるジャングルに入っていくのに、味方と思っていた者から事故かどうかは別にして撃たれることもありうると想像する。
チームで活動する予定が、個人個人バラバラに分断されることもある。そうした時には、それぞれが自己責任でサバイバルしなくてはいけなくなる。それができなければ、チームメンバーになる意味が始めからないと言ったら厳しすぎるか。

2012-09-07 07:00

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