チームカウンセリングで1+1が2にならない

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チームカウンセリングというか自殺や惨事のポストベンショナルケアの話ですね。
対象の集団をケアするのに一つの標準としては3名程度のチームで3日間ほどの計画を組みます。

しかし、ときには人数が増減したり、日程が伸び縮みすることもあり得ます。
そんなときに、それに対応するために単純に人数や期間に対して足し算やかけ算の算数を当てはめようとする人がいます。
人数が少ないから1日伸ばしましょうとか、日数が少ないので人数を倍にしてみました、など。
実際にはそう簡単にチームとしてのパフォーマンスは計算できません。

カウンセリングや心理学的剖検、ディブリーフィングなどは相当にケア担当者が疲労します。
それを見越さずに少ない人員のところを期間や根性で乗り切ろうという見積もりには慎重であるべきでしょう。
人数が増えれば個別カウンセリングや物理的な作業に使える戦力は確かに増えますが、意思統一や情報共有、あるいは個々のミスなどの別のコストやノイズも確実に増えます。

こういった「人月」の見積もりは工業畑やシステムエンジニアのような業種の人であれば常識なのでしょう。
遅れたプロジェクトの進捗を挽回するためにやみくもに人員を増強したら、情報共有のためのスペースやミーティングなどのコストが高くなったり、悪くすれば増強人員に対しての教育コストが却ってかさんだりして、さらに状況が悪くなったたという話は聞いたことがあります。

一見、対人というアナログコミュニケーションの極致であるように思えるメンタルヘルスの活動やカウンセリングですが、ひとたび2人以上の連携が必要になればそこには工業的、エンジニアリングの考え方が適応されます。

2010-07-24 8a.m.

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