同僚が亡くなったグループのサポート戦略について書いてきた。
グループメンバーに個別に会って話すメリットはあるし、グループ全体に一度に説明や問いかけ、投げかけをする意義もある。
理想を言うのならばサンドイッチ方式が良いだろう。
グループ → 個別 → またグループ
という感じが良いかもしれない。
まず一般的な惨事後反応や自殺の心理メカニズムなどについて最小限、適切に情報提供する。
10分や15分くらいで良い。
それ以上は亡くなった方の歴史や状況をより詳しく知らないことには不自然な語りかけになってしまう可能性が高まる。
そして個別だ。個別に会う。
予備情報はあらかじめグループや組織の管理者から受けていたほうが効率的に話が聞ける。
しかし、基本的にはプレーンな状態から相手の話したいこと、話したい方向へと向かってもらう。
テーマの基点は原則として亡くなった方、もしくはその状況に対する相手クライアント個人の反応になるが。
そして最後にもう一度グループ全体に惨事後介入活動のフィードバックができると良い。
最初の教育・情報提供とのズレ、一般論と違っていた今回の特徴などを補正する。
個別セッションの中で出てきた情報を守秘に気をつけつつ、全体に共有してもらう。
あくまで時間や場所などの制約に阻まれなければ上記のような手順が奨められる。
これらは手順としての定型というのではない。
要素が十分に含まれていたり、狙うところと同じか似たようなプラスがサービスとして提供できるのならば形にはこだわらない。
惨事、あるいは自殺後のグループインターベンションはマニュアル作業ものではないからだ。
2012-12-05 08:00

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