自殺のポストベンションでカウンセリングは必ずしも有効ではない


朝食バイキングなう。

自殺が起きたとき、その周囲の人や組織のためにカウンセラーやケアチームを呼ぶとする。
一般の感覚では、影響を受けた人すべてにカウンセリングを受けさせる(受けてもらう)のが最善なような気がする。
しかし、それはセカンドベスト以下である。

自殺が起きたときの周囲の反応として多いものは「なぜ自殺したのかわからない」という疑問と「気づくことができなかった」という自責感だ。
それを個別カウンセリングで一人一人に対応して解消することはとても難しい。

もちろんカウンセリングのようなことはする。
私たちも個別の面談を必要な限りにおいてはする。
ただしそれは癒しやケアのためというよりも情報収集のために行う。
調査や取り調べにはならない配慮とコツを踏まえながら。

そして自殺の経緯や背景、対策や提案などをまとめ、適切な範囲の対象に「説明」をすることにしている。
自殺をする人間の心理状態や疲労による気持ちや行動についての変化を説明することによって「なぜ自殺したのか」という疑問に対する答えを解き明かせないまでも一つの見方として提示する。
「気づくことができなかった」理由を参考として話す。
自殺には運命的な要素が大きいため、次の発生を予測して予防するというよりは、普段の地味なストレスマネジメントやコミュニケーションの工夫が有効であることを示して自責感を緩める。

これらの活動が自殺が起きた組織やグループに対する癒しやケアの第一歩となる。
カウンセリングや個別の悩み・反応などへの対処は2番目以降の着手にするのが良い。
このノウハウが有効であることを経験的に証明している。

2011-04-22 07:00

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