人に会っていなくても影響は受ける

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家族や夫婦でもなければ、人と人はそんなに長くは直接にコミュニケーションを取ってはいない。
これは一定時期・期間の職場や学校での人間関係についても同じだ。
そもそも、ヒトは生きている時間の3分の1は眠っている。
眠りの間は独立孤独な時間だ。

しかし、人間は他人の考えや思想、思念というものから影響を受ける。
会っていないときにも、特定の人を思い浮かべる。
会っていたときに話したこと、聞いたこと、そのときの行動などを思い出したり、反芻したり、あらためて意味を考えたりする。
シミュレーション的な議論だってする。
自分が困難にあったり、ピンチになったり、悩んだりしたときに、他者の言動を参考に「もしも、自分があの人だったら、こんなときどうするだろうか」と考えたりもする。

カウンセリングの効果の理由にも似たようなことが言える。
だいたい標準的な悩み相談、カウンセリングとして、たかだか1週間に1回1時間会って話しただけで、なぜ人やその考えが変わるのか。
もちろん時間や感覚に関わらず、ある一言やメッセージがガラっと人生を変えるということはありえない話ではない。
しかし、人と人が直接にやり取りをしていないときにも、同じくらい価値や重さを持った反応と思考が動いていると考えるのはごく自然だ。

「マディソン郡の橋」のように、普通に考えればごく短い期間の人間関係と感情がその人の人生そのもの、キャラクターに深く影響を与え、かつ与え続けるということはあるのだろう。
つまりそれは恋愛に限るようなことではない。

2011-11-17 10:00

(参考)

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