カウンセリングは常識が8割

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カウンセリングでクライアントの話を聞くときに、出すべき反応やするべき対応は、それ自体は特別なものでないことが多い。
普通の言動、常識的なリアクションが8割以上だと思ってよい。
いわゆる「傾聴」や「要約」というものは日常で既にやっているものであったり、平常のビジネスの場でも当たり前のマナーや技術とされていたりするのではないか。

では、なぜ心理カウンセリングというものを、時間やお金をかけて、勉強したり、トレーニングしなくてはいけないのか。
それは、やるべきことがいくら常識的だとしても、カウンセリングの状況や環境は「普通」でも「常識」的もないからだ。
例えば、死にたいと考えている人を目の前にしている、どう考えても自己中心的なわがままや不平不満を周囲に向けている人と話す、カウンセラーがどうしても苦手にしている人物像やキャラクターのクライアントに対応しなければいけない、そういった場面だ。

こういった、言ってしまえば「異常な」状況で、常識をなぞることが必要になるからカウンセリングは難しい。
しかもそこには責任も生じる。

異常な状況で常識をするためには次の3つが必要になる。

  1. うつや悩みについての知識
  2. コミュニケーションが何かを一から分析・理解すること
  3. 現場で実践できるまでのトレーニング

これらをバラバラに持っていたり、別のものとして身につけていても役には立たない。
だから学ぶことと訓練が必要になる。

2011-11-18 12:00

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