カウンセリングは「何を言うか」でなく「誰が言うか」

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私たちは心理カウンセリングで、発する言葉そのものよりも、そこに込められた「メッセージ」を重視しています。
それはカウンセラーが発するものもそうですし、クライアントが言う言葉についてもそうです。
人間はしばしば言っている言葉とは別の気持ちや考えを持っています。
それは「誰が」「どんな状況で」「どんな風に」言うかなどに表れるのです。

カウンセリングではメッセージをコントロールします。
例えば、ある時タクシーに乗っていたときにラジオから「彼氏からの誕生日プレゼントが商品券だったのですごくがっかりした」という投稿が読み上げられていました。
私は隣にいた連れに聞こえるように「ぜいたく言ってるなー。もらえるだけありがたい事だろう」と言いました。
それに対して連れは「えー、それはカウンセラーだったら言えないでしょー?」と反応しました。

確かにそうです。
おそらく私も目の前に人(クライアント)がいて、彼氏についてのグチを聞いたら「ぜいたくだ」とは言いません。
「ちょっとひどいよねぇ」「心が感じられないよね」「デリカシーがない」などと言うでしょう。
これは目の前にまさに今いる人へのメッセージコントロールを配慮するとそうなるだろう、というだけのことです。
ある話やイベントに対して、直接に聞いている人間として反応するのと、少しでも離れて当事者でなく相手に影響を受けないし与えない距離感で評するのとでは内容や言葉が違うのは私としては当たり前のことだと思えます。

これは一般的には、裏表があるとか、ダブルスタンダードとか言われる言動でしょう。
ただ、これが私なりのメッセージであり、メッセージコントロールのイメージの一つではあります。

2010-10-27 07:00

(関連エントリ)「好き」と言うだけが「好き」を伝える手段ではない | deathhacks

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