カウンセリングをコーヒーにたとえると

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カウンセリングはコーヒーの楽しみ方にたとえるとスターバックスのようなカスタマイズできるちょっとリッチな体験のできる場所という感じだ。
ホットかアイスかは当然のこと、大きさが選べたり、好みのフレーバーを足したり減らしたりもできる。
スターバックス「コーヒー」と言いながら、ティーやフラペチーノのようなものもある。

スタバの店員は「ノー」と言わないように訓練されていると言う。
本当にやったことのある人がいるかは知らないが、どんなカップや容器を持っていっても、お願いすればそれにコーヒーやらを入れてくれるそうだ。それが仮に“バケツ”であっても。

大きさの呼び名がS,M,Lなどではないとか、色々なカスタマイズのし方が暗号みたいでなじみのない人にとっては敷居が高いように見えるようだ。
しかし、これもスターバックスコーヒーが“顧客”を信頼していることの現れなのだそうだ。
キチンと、自分の好みやその時の感覚に合わせて楽しんでください、良い時間を私たちのこの場所で過ごしてくださいという思いが込められている。

一方、認知行動療法や精神分析などの治療は、とてもこだわりや決まりを厳格に持つイメージがある。
コーヒーの豆の産地や育て方、その土地の土(つち)そのものから作り管理するくらいの。
コーヒーの挽き方、淹れ方にもこだわる。
ミルクやフレーバーなどの混ぜ物は邪道。
味のわからない人には飲んでもらいたくない、くらいの。
確かに効果を発揮すれば得られるものは大きいのだが、払う手間も膨大だ。
マニアックなレベル。

また、日本での医療は、缶コーヒーを飲むくらいの気楽さがある。
価格も安い。
しかし、好みの味付けをしたり、アレンジしたりは通常しないしできない。
でも、一般の人が、特に免許や許可がなくても、ほぼ日本全国で同じ味を手に入れることができるというのはすばらしいことだ。
それで人生が楽しめれば良い。

私個人の好みもあって、カウンセリングやその周辺の治療などについて、コーヒーを使ってイメージしてみたが、大事なのは飲みたい人が飲みたいものを自由に選ぶということだと思う。
多くの場合にはその結果にも責任を持った上で。
結局その人の人生だし、生き方だし。

2011-07-16 08:00

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