カウンセリングにおける場の力

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カウンセリングで枠を決めるのは大事だとよく言われる。
枠というのは、時間だとか、場所だとか、対価とか、連絡手段とか、コミュニケーションの言葉遣いだとか、そういったあらゆるインターフェイスや環境のことを指す。
これらがあやふやだったり、連続するセッションであるのに毎回異なるというのでは、原則として効果的なサポートというかカウンセリングは難しくなる。絶対というわけではないが。

というわけで、そもそもクライアントが面談を望んでいないとか、経緯が共有されていないとか、利害関係が整理されていないとかいうときには、なかなかに気を遣う。
本来面談の言葉や理解に費やすべきエネルギーの半分以上を、毎回や個別のセッションでの枠設定(つまり場面設定)に向けなくてはいけないという状況を経験することもある。

特に貴重な資源は時間だ。
そして30分の制限の中から10分取られるのと、1時間の制約から10分取られるのとでもだいぶん時間計画と管理は違ってくる。

ただし、結局こうした問題や課題は「ホーム」であれば少なく、「アウェイ」であれば多くなりがちな、当たり前のことでもある。
アウェイであっても「勝ち」「価値」につながるようなベースとなる実力やノウハウを追っていく必要がある。

2013-01-20 09:00

KW: 治療構造

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