専門家としてのカウンセラーの教育ではうつや自殺についてクライアントの心理をあらためて深く考えてもらうところから始める。
そのときに、うつ経験者の体験や感覚は絶対的に正しいとかいうものではないが貴重なデータになる。
それを temporal に集まった教育現場でいきなり募ってもよいものか。
安全性やプライバシー、倫理的な問題がないか心配になる。
しかし、我々としては、うつや自殺は個人の能力や努力、人格や個性とは関係しないものがほとんどだと認識して啓蒙している。
うつで死にたくなるのは「弱音をムダに吐いている」のではなく「症状」だ。
カミングアウトにまつわる道徳・倫理的な諸問題を心配する前に、自分自身が本当に自殺やうつについて差別的あるいは偏見的な認識をどれくらい持っているのかを見つめたり確かめたりする必要がある。
これは強制するものでもできるものでもないが、少なくとも心理のプロとしては必須だろう。
2011-06-05 07:00
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