自身の内側から湧き上がった感覚がなければ実戦では使えない

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我々はカウンセリングでするクライアントへのアドバイスを、必ずしも実行を唯一の目的としていないこと(しないこと)と捉え、教えています。
一番いいことは、クライアント自身が現実の環境や社会、現実と向き合って、バランスの良い、しかも本人が納得、妥協できる道を選ぶことです。
それは往々にして、いくら経験豊富で客観的に見ているカウンセラーと言えども、外部から与えられたものではなく、多少いびつで不具合があっても内側から出てきたものには敵わないのです。

このことはカウンセラーや教育をする側にも当てはまります。
知識やテクニックは、今の世の中、いくらでも情報として得ることは容易です。
基礎的なことであれば、習ったままにやってみる、本に書いてあることをそのまましゃべる、というのでもうまくいき、成功体験を得られるかもしれません。
しかし、どんなに科学的だったり、確かなように思えても、他人に伝えようとしている本人の腑に本当に落ちていなかったり、実感や感動がなければ、実戦の場や厳しい現場で闘うことはできないと思っています。

それは、カウンセリングにしても教育にしても、いまいち実感がない、ということがそのままクライアントや被教育者に伝わるからです。

クライアントの立場であれ、教育者の立場であれ、現実的な知識や技術を身に付けるのと同時に、既存の知見を疑い、自分流に解釈やアレンジをして、正に使い慣れた武器や包丁、器具のようにこなすことがコツだと言えます。

2011-02-28 07:00

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