カウンセリングの理論や知識体系を形作ったり、継承や伝達をするために必要なことは、場面によって変わってくる。
一対一のカウンセリングであれば、極論すれば目の前のクライアント(1人や2人か)が納得したり、腑に落ちたり、救われた気持ちになったりすれば十分だ。
しかし、複数の人間_数十人から数百人、文章や本で伝えるならば数千人から数万人単位_に内容を伝えるのであれば、それには経験や事例だけでは足りない。
多くの人を対象として語ろうとすればするほど、最大公約数的なそれと各個人の感じ方や理解との差分は合計として大きくなるからだ。
科学性の少ない経験知を継承して、そのまま次の人に受け渡すということは、相手が同業であれ、クライアントであれ、うまくいかない要素が増えていくものだ。
2012-01-21 11:00

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