知る必要のない秘密を聞いてしまうこと

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世の中、思っている以上に秘密というものはいっぱいある。

知りたくなってしまうという秘密はもちろんある。
人には好奇心というものがあるから。
本能的に、より多くの知識や情報があると生存や快を得るのに有利だということをわかっているということもある。

場合は少ないかもしれないが、聞いてしまったあとに「聞かなければ良かった」と感じるような秘密もある。
物事を忘れないようにしたり、憶えておこうとするためには普通意識的な努力が必要だが、逆にわざと忘れようとして苦労し苦しむこともある。
不快な思い出やトラウマ的な出来事が記憶に残り続け、繰り返し頭の中で再生されることが人生に大きな影響を与えることが実際にあり得る。

情報の量が増え、社会が豊かで複雑になった現代では、一度知ってしまったからといって、思考としても立場としてもそのことを知らなかった以前の状態に戻ることができないということが存在する。

秘密を話す側は特別意識をしていなかったとしても、知っているはずの無かった秘密を聞いた人間は、今度は秘密を守る立場になってしまったりする。
それは難しいことではないかもしれないが、こころのリソースをいくぶんか消費し続けたりするのでちょっとやっかいに思う。

こんなときには、そもそも秘密をなるべく作らないようにすればいいのにとも考えてしまう。

2012-01-22 12:00

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