カウンセリングの基礎として教えているメッセージコントロール。
そのまたさらに基本としては5つのメッセージを表情やうなずきでクライアントに伝えることを練習する。
その5つとは、
- 興味津々
- 驚き
- 疑問
- 了解
- 共感
である。
メッセージコントロールは「伝える力」についての配慮であるが、結果としてはクライアントに「伝わる」か「伝わらないか」ということがすべてである。
当然、相当な部分をクライアントが担っている。
クライアント任せと言っていい。
5つのメッセージがうまく伝わったときにクライアントから見ると、どんな感じなのかを考えてみる。
- 関心・興味を持ってくれている。心配してくれている。(興味津々をクライアントからみると)
- もっと話したい。もっと詳しく教えたい。(驚きをクライアントからみると)
- ん?うまく伝わってないかな。(疑問をクライアントからみると)
- 話が伝わった。(了解をクライアントからみると)
- 気持ちが伝わった。この人は味方だ。信頼できる(かも)。(共感をクライアントからみると)
カウンセリングはダンスのように、クライアントをパートナーと考え、一方的にカウンセラーの感情や思考を押し付けないようにしなければならない。
それには常にメタ視点やクライアント視点では、どんな思考や感情が展開しているのかを真摯に(あるいは狂ったように)想像しなくてはいけない。
その思考実験や研究はいつでもできるし、いつも、いつでもやるべきだ。
2011-02-19 09:00
目からウロコのカウンセリング革命―メッセージコントロールという発想
posted with amazlet at 11.02.20
下園 壮太
日本評論社
売り上げランキング: 118303
日本評論社
売り上げランキング: 118303
コメント