shimozono

カウンセリング

「依存」が強すぎるときに「しがみつき」を使う

心理的、精神病理的フィールドで「依存」と言うとどんなものを思い浮かべるだろうか。 おそらく、アルコール、薬物、ギャンブル、セックスなどが出てくるだろうか。 しかし、通常は「依存」という言葉を使わないが、「依存性」または「共依存性」を持つ対象...
カウンセリング

うつで、ほんの少しだけ、今よりも楽になることを目標にする

うつは治るし、長期的な目標はもちろんそこなのだけれども。 短期間、あるいは単回のセッションでの目標やゴールを決めるのはなかなか難しい。 ゴールを決めないとクライアントとカウンセラーの間で血管を共有するできない。 かと言って、突き詰めて、ああ...
ポストベンション

その人自身が代表になって惨事後のメンタルブロックを外す

惨事後の組織や集団内では、自粛ムードが漂う。 その出来事について話すことが躊躇われる、休みをとるのが後ろめたい、予定していた旅行に行くのを止めようか、お祝い事を延期しよう、などなど。 笑うことや雑談でさえ遠慮しなくてはいけないような心持ちに...
メンタルヘルス

できる人は待てる人

経験深く、実力のある指導者は、アドバイスするタイミングを焦らない。 たまたま連続して、別の実力者と仕事をご一緒した。 指導の中で(私もご指導、助言いただいた)気がつくことは、内容が適切なのはもちろんのこと、その時期も考え抜いているだろうとい...
カウンセリング

クライアントに伝わった5メッセージの転機

カウンセリングの基礎として教えているメッセージコントロール。 そのまたさらに基本としては5つのメッセージを表情やうなずきでクライアントに伝えることを練習する。 その5つとは、 興味津々 驚き 疑問 了解 共感 である。 メッセージコントロー...
カウンセリング

クライアントに「変わらなくていいよ」と言うことはチャレンジである

ある程度以上にこんがらかったテーマや、疲労し決定できないでいるクライアントの悩みに対して、「変わりなさい」というメッセージを向けても、簡単には受け入れられません。 「変わりなさい」とは、「こうすればいいのに」「こう考えればいいじゃん」「考え...
ポエム

ブログを書く私

下園壮太氏は著書『「遺されたつらさ」の受け入れ方』(講談社+α文庫、2010年)の「おわりに」でこう書いています。 p.243-244  実は本を書く私は、これと同じような問題に直面しているのです。  (中略)  ところが、本という手段をと...
カウンセリング

古典>近・現代>最新(メッセージコントロール)《カウンセリングの変遷》

古典 古典的なカウンセリング、精神分析や医療との違いや棲み分けが(クライアントにとって)あいまいだった時代がありました。 「異常」な状態を「治す」ためには、カウンセラーが指示的にクライアントに正しいと考えられる方向・道を示してやって、そちら...
カウンセリング

下園壮太とイチローの相似

カウンセリングにおける下園壮太氏のメッセージコントロールは画期的なパラダイムです。 フロイトを始めとする「精神分析」系のセラピーなどを第1期とすると、ただ「傾聴」すれば良いのだとしたロジャーズが第2期と言えます。 夢や自由連想から意識と無意...
カウンセリング

下園壮太はカウンセラーではない

下園壮太氏はカウンセラーではないのかもしれません。 目からウロコのカウンセリング革命―メッセージコントロールという発想 下園は「メッセージコントロール」という考え方で「カウンセリング」とその教育や訓練を独自の切り口で体系化することを現場で継...