個別カウンセリングとグループミーティングの関係性


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個別カウンセリングが上手な人が惨事後のグループミーティングもうまく仕切れる訳ではないようです。
逆にグループミーティングの進行をうまく回せる人が一対一のカウンセリングではボロボロ(!)だったりします。
もちろん上級者はどちらもこなせるのですが。

私個人のメンタルヘルス学習の経緯や順番に依ると思うのですが、まず始めに個別カウンセリングを学んでそれがある程度できるようになってからグループを扱うのが普通であるし、効率や有効性、技術や考え方を使いまわすのにも適切だということに疑問を以前は持ちませんでした。

しかし、前述のようにグループの扱いに長けているけれども個人に対応する方が苦手だという人を実際に見ることがありました。
また、消防関係の惨事・ストレスマネジメントでは、組織・任務・環境・現場の特性から、必然的にメンタルヘルスに関する問題が顕在化してから処理するよりも、イベント毎にピア peer がチーム単位で対応・処理する手法を用いているようです。その場合、複数人数のミーティングをコントロールする能力・技術・知識が求めら、鍛え育てられてきた文化があるのかもしれません。

最終的には個別と集団の両方を上手に扱えた方が良い、または必須ということが言えます。
これは単に、できるだけ広く知識や技術を身につけた方がいいよね、という費用対効果を度外視した考えではありません。
メンタルヘルス分野では、想像以上に、降りかかる状況やクライアントから求められるサポートを選ぶことができない場面が多いからです。
個別のカウンセリングをすることを見積もって現場に入ったら、人数規模や時間の制約、イベントの特性などからグループミーティングをぜひ用いた方が良いことはままあります。
また、集団を扱うミーティングや教育・情報提供の場から連続的に個別対応・サポートをした方が自然で効果的な状況は多くあります。

個別カウンセリングでも惨事後グループミーティングでも、結局は用いる技術とその効果、発するメッセージなどと、クライアント(ら)に生じている効果・事象を具体的・抽象的に認識・分析し、議論とフィードバックをとことん繰り返し繰り返し繰り返す。
そしてまた現場に戻る(戻す)ことが大切かつ唯一の行動方針かと思います。

2011-01-10 09:00

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