道路を作るのが好き

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道路と車はセットです。
車というものは一見、それ単体で速く快適に移動する力を持っているように思えますが違います。
道路というインフラがあって初めて、車はその力を活かせるのです。

もしも凸凹で、崩れやすい道しかなかったら、大抵の車はスピードを出せません。
もちろんオフロード専用の車もありますが、そういった車は今度は平らなアスファルトでは快適に走れなかったり、燃費が悪かったりします。
サーキットがなければいくら軽量でジェット機のようなエンジンを積んだフォーミュラカーでもレースはできません。
新幹線は専用のレールを、カーブを最小限にし、駅を整備することによって輸送量と速度を得ているのです。

組織や教育、カウンセリングでも、私自身が主役になることはできるでしょう。
それによって気持ち良さ、生き甲斐、充実感、自己実現などが得られるかもしれません。
しかし、そのような第一線から距離をおいて、軍隊で言う兵站仕事をしたり支援をしたりすることが私には性質的に向いているのかもしれません。
それが道路と車の比ゆです。
決してどちらが優れているというのではなく、高性能の車を作るのも、その上を走る車の能力を最大限に引き出す道路を広く作ることも、同等に素晴らしいことだと思います。

高い山の頂点を率先して目指したり、後進を導いたりすることは立派な仕事です。
しかし、富士山であれば、高齢・幼少であったり身体能力が弱い人であっても、快適に車などを使って五合目くらいまではサラッと登ることができるようにすることも、価値があります。

2010-11-07 09:00

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