「守破離」は技や芸を身につけ実践していく上での過程を簡潔・簡明に表した言葉です。
漢字・日本語ならではのシンプルな美しさを持っていると思います。
「守」で既存や伝統の知と芸を学び知り、「破」で独自の道を歩み始め、「離」で完全に芸を自分のものとして確立する、そんなイメージを私個人は持っています。
ここで調べてみると(守破離 – Google 検索)、どうも起源ははっきりせず、諸説あるようです。
そのうちの3つは次のようなものです。
- 世阿弥が「風姿花伝」の中で記した「序破急」に対応した言葉であるとする説
- 千利休の歌「規矩作法 守り尽くして 破るとも 離るるとても もとを忘るな」からきているとする説
- 川上不白の「不白筆記」中「守ハマモル、破ハヤブル、離ハハナルト申候」、または「茶話集」中「守は下手、破は上手、離は名人」が最初だとする説
ミッションステートメントやマントラ、座右の銘を掲げることにより、初心を忘れないようにしたり、複数人のチームが意志や方向性を統一したりすることと同じように、「守破離」のようなミニマムな言葉に深い意味を込めるなり感じ取るなりすることは素晴らしいことです。
2010-11-06 08:00
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