常にメタ視点を持つ

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メンタルヘルスでもカウンセリングでも日常でもメタな視点を持つようにしています。
メタ視点を持って自分を客観的にとらえようと努力し思考します。

メンタルヘルスの教育をしていて、正しい内容を語ることに精一杯になって、演説に熱弁を振るっているだけになっていないでしょうか。
質問をされたときに、それを無意識に教育内容や自分への批判・攻撃だととらえて質問の要点も不明なまま言い訳に終始していないでしょうか。

カウンセリングで思わず不安情報をクライアントに過剰に教えすぎて、いたずらにデメリット大きくなりすぎるほどクライアントを怖がらせていないか感じ取りましょう。
カウンセリングでは、話す内容を考えている自分、出しているメッセージをコントロールしている自分、そしてクライアントを観察する自分など、複数の視点を同時に持てると良いような気がします。
クライアントの不安が強くなりすぎていることに気づいたのならば「ま、そういうこともあるかもしれないってことなんだけどねー。必ずではないですよ」などと、うまく緊張を緩めたりして思考のペースやクライアントが思い描くストーリーを調整してみましょう。

日常で話していても同じ、メタ視点の修練はできます。
自分の思考や行動について語っていて、「アレ、なんかわたし言い訳してるっぽい?」とか「少し話を作り替えて、ええかっこしいしちゃってるかなー」という感覚を話しながらでも(もちろん後日でも)持ったのならば、正直に言ってしまうことも考えられます。
このテクニックは「自分ツッコミ」とも言われます。
「一人ボケツッコミ」という技もあります。
これにより、ある程度頭が回る、親しい関係の人たちからは、さらにかぶせたツッコミや批評をもらいやすくもなります。
「自分でもツッコンでいるんだから、他人からさらにツッコンでもいいのかな(ツッコンでほしいのかな)」と考えてもらえるかもしれません。
王様・王者は、権力の頂点にいて批判やアドバイスをなかなかしてもらえない状況を変えるべく道化師を近くに置いて自分をからかわせて独りよがりになることを防いだと言います。
現代の日常、我々一般人は周りの仲間や自分の中に道化師や批評家を持ちコントロールしていくのです。

2010-11-01 06:00

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