なぜ自分はカウンセリングを学んでいるのか考えることがあります。
それは自分のためです。自分が自分を知るためだと思っています。
他の人たちはなぜカウンセラーをやろうと思うのでしょうか。
まだあまり多くの人には訊いていません。
私は自分が、他人とカウンセリングをしたり、メンタルヘルスについて勉強したりしているのは100%自分自身のためだと思っています。
自己実現 self realization のため、ということです。
ただもちろん、そのために他人を犠牲にしたり、社会全体に反抗するようなことはしません。
自分のことや、自分という人間をより知りたいという強い思いが最近数年で高まってきました。つまりは自分にわからない部分がある、というか大半はわからないのです。
これは「自分の存在意義がわからない!」というような高尚で哲学的悩みという感じではなく、「たぶん一生が終わってもわからないことだらけだろうけれども少しでも多く自分や人間について知ることができたら面白そうだ」という好奇心が主となっています。
自分を知るためには自分をよく観察する必要があります。しかしそれだけでは不十分です。
人間は心理的にも物質的にも社会のなかで他者と共に生きています。望まなくても社会のなかに生まれ、自我・自意識が芽生える前にすでに社会から相当な分量の物質的・精神的なものを受け取ります。そしてそのやり取りが多くの場合、一生続いていきます。
ですから自分を知るためには他人を知る必要があります。社会を知らなくてはいけません。
だから私がカウンセラーをやり、心理についても勉強するのは結局自分のためなのです。
他人の言動を見て、それと自分を比べることによって気づくこともあれば、他人から直接に自分について教えてもらうこともあります。
自分のためにカウンセラーをやり、メンタルヘルスについて勉強するのですから、自分に害が生じるような無理は絶対にしません。
その前提の上で余力のようなものがあれば、それを利用してカウンセリングや勉強に時間やエネルギーを振り向けるようにしています。
人助けと称して、あるいは本気で思い込んで、自分が他人や社会に為していることやその結果に謙虚になれなかったり気付けなかったりすることが、とても怖く嫌に感じるから、私は「100%自分のため」と考えています。
2010-04-29 8a.m.
(追記 20110122)
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