チームプレーのトータルコントロール

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自殺や惨事などのクライシス crisis(危機的状況)に介入したり、ある集団・組織をサポートしたりする場合には一人ではなくチームで活動することが多いです。
このときリーダー(チームの長)はもちろんメンバー全員が、色々な要素や場面について、チーム全体としてのメリットとデメリット、そしてその合算である「トータル total」を意識しなくてはいけません。
それが「トータルコントロール」という考え方です。

例えば、メンバーが体調不良であったり、気分の落ち込みで集中力を欠いたり、そもそもその時のミッションにおいて能力が足りなかったりするときには、メンバーから外れたほうが良い(外したほうが良い)こともあります。
自分自身でメンバーから外れる、ミッションから身を退くことを決断できること(人)もいますが、体調など不安定要素がありながらも「できるだけ頑張ります!。。」などと活動への継続参加にこだわることがありえます。
しかし、このような言動は心理的な「しがみつき」(良かれと思ってやっていることが全体としてみるとバランスが悪い、デメリットが多くなる)であると言えます。

あるいは、あるミッションに対して、長やメンバーは望んでいないし、調整もしていないのに、「手伝います」とか「私も参加しますよ」などと空気を読まずに入ってくる人もいます。
これなどは、「単純に人の数さえ増えれば良い仕事ができる、楽になる」「自分の好意から発したサポートならば必ず皆の役に立つはずだ(感謝してもらえるだろう)」という、トータル total を見ていない、感じることができない残念な思考と能力です。
(人が増えるということは、情報共有のコストやノイズなどトラブルの種が増える可能性もあるということなので、単純にメリットだけがあるというものでもない)

段階を追って、経験し、メンバーから長に至る過程で、様々な場面・状況・角度からのトータルコントロールというものを身につけなくてはいけません。

2010-10-19 06:00

(関連エントリ)鬱うつカウンセリング | deathhacks

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