教育で一番大事なことは成功と失敗を経験させること

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教育をするときに一番大事なことは何でしょうか。
それは、被教育者に成功と失敗を経験させることです。
また、その成功と失敗についてはできるだけ実践・現場に近い状況や要素を体験させましょう。

例えば、カウンセリングのように知識や理論は学問として一大体系を築いているけれども、それと現場での実践との乖離が大きい仕事は、結局は現場から学ぶしかありません。
「そんなことはない、自分は学んでいたことがそのまま現場で役に立ったぞ」とか「やっていたことが実際にその場でもできた」という人もいるとは思いますが、それは運が良かったのでしょう。
現場からしか学べないとは言っても、新兵をいきなり戦場に放り込むような乱暴は許されません。
そこで事前の学習やインプットで気をつけられることのひとつ、それが「成功と失敗の学習」です。

実践・現場では失敗してはいけないし、失敗しないほうがいいのは確かです。
もちろん、現実には失敗することもありますし、その失敗からたくさん学べることがある、という意見も間違いではありません。

成功と失敗とは言っても、実際の現場とまったく同じようなものを用意するのは難しいことです。
あとで現場で学習とのギャップを感じて、「練習よりも大変で思ったようにできなかった」ということもありますし、「簡単過ぎて拍子抜けした」ということもあるでしょう。

必要なのは「適度な」成功と「適度な」失敗の両方です。
練習であまりにうまくいき過ぎて成功してしまうと、そのイメージが強過ぎて自信過剰になってしまいます。そして現場での失敗を認められなかったり、自分以外の要素に失敗の責任を押し付けてしまったりします。
一方、過大な失敗もいけません。心が折れてしまい学習や実践に対するやる気がなくなってしまったり、トラウマとなって行為ができなくなりその修復に時間や労力が必要になってしまったりすることがあるからです。

知識を身につけるだけで、実践につながらない勉強や学習は意味がありません。
「わかったつもりになっていたけれど、実際にやってみたらまったく勝手が違った」という事態はできれば避けたいものです。
そのために有効なのは知識のインプットだけでなく、アウトプットを必ず学習に組み込むことです。
実技・演習をさせるのがわかりやすいのですが、そうではなくとも議論をさせることや質疑応答を時間的にも量的にも十分にさせるのが良いでしょう。
制限時間のギリギリまでインプットに使ってしまい、アウトプットは各人の自主性や個人時間に任せるというのでは、うまくいかない方が多くなります。
せっかく費やしたインプットの時間や労力が無駄になってしまうかもしれません。

学校の勉強であれば、試験という成果確認の場が設けられている場合もありますが、世の中全体ではそのように成果をわざわざ確認してもらえる仕事は少ないですし、学習の後すぐに現場で成果を出すなり確認するなりしていくしかない仕事の方が多いでしょう。

現場での実践よりも効果的・効率的に学ぶことは難しいのですが、それでも事前の教育で「インプット」「アウトプット」「評価(成功と失敗)」をセットにして備えることを目指しましょう。

2010-04-24 9a.m.

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