以前から、カウンセリングロールプレイのふりかえりに、「すぐ実際にやり直してみる」ことを取り入れたいと考えている。
ふりかえりでフィードバックをやり取りしたり、議論をしてコツやポイントを参加者それぞれが、知ったり感じたりしたことをルーチンにしているのは素晴らしい。
だが、もっと良いトレーニング効果を得ることができるのではないか。
参加者皆で意見やフィードバックを出して得られた、「なるほどなるほど」「ふーん」「よし! 次はそうしてみます!」「はー、次までにちょっと考えて整理してきます」という感想や反省は大事だが、その場で「もう1回」チャレンジしてみる方が、そこで出た気持ちや改善点を活かせるはずだ。
私自身は、気がついた時には、「ちょっと今すぐもう1度やってみてもいいですか?」をお願いすることはあったが、多くの場合忘れてしまっていたり、そこまで場や自分をコントロールする余裕がなかったりしてきた。
良いトレーニングシステムかどうかは、やってみないとわからない。
忘れてしまうのならば、個人の頭や気づき、やる気や思いつきに頼っていても変化はない。
システムに組み込んだり、チームや自分以外の人を活用するしかない。
実際やるときに注意したほうが良さそうなことで今気づいたものをメモしておく。
- このシステム、やり方にキャッチーな名前を付けたほうがいい。内容としては「インスタント・リプレイ」なんかでいいが、これはちょっと当たり前すぎるし、一般的語句としてかぶる
- カウンセラー役の者が、「もう1回やり直してみたい部分はある?」と聞かれて選ぶか、コーチ役(レベル)の人が、「この部分だけもう1度再現してみましょうか」という流れでやる。システムとしては「ライフライン式ロールプレイ」のような感じ(ライフライン式カウンセリングロールプレイで訓練効果をアップする | deathhacks)
- すべてをやり直すことはできない。時間的制約があるから。ワンポイントだけ。せいぜい3分間で済むシーンを1箇所だけ取り扱う。その日のトレーニング全体のバランスを乱しては本末転倒。ふりかえりの時間が大幅に長くなってしまったり、その大半を取ってしまってもいけない
- 強制はしない。やりたい人は申告・宣言してする
2012-03-14 13:00

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