カウンセリングに評価はどれくらい必要か

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カウンセリングをする上での、クライアントに関する評価や判定には2種類ある。
クライアントの状況や心理、からだに関する情報からするものと、カウンセリング内でのカウンセラーとのやり取り上のものだ。
この2つはとても微妙な違いしかないように思えるかもしれないが可能な限り区別したほうが良い。

前者のクライアントの状況などについての評価は当然と思えるだろう。
医師が診断をするために患者の話や症状を聞いたり、血液やX線などの検査をして情報を得るのと基本的には一緒のことだ。

後者の、やり取りをしている正にその間のクライアントの反応というのは、前者の情報を得たりコミュニケーションをしていることによる影響を指している。
私はこちらを重視している。
もちろん、医療で言うところの診断、カウンセリングでのいわゆる見立てというものは大事だし、それが情報の共有や適切な処置・療法に直接につながる面は大きい。

しかし、そもそもカウンセリング内で、クライアントの情報を得ることを最優先にすることによって、クライアントが質問などで苦しい思いをした場合にそれは正当だろうか。
いくら診断や見立てに必要だとか、倫理的なルールを守るためといっても、カウンセラー側が聞きたいことや聞くべきことをクライアントが話したいことや聞いて欲しいと思っていることよりも優先して時間を費やして聞くことには、中長期的なメリットがあったとしてもその時点でもデメリットは十分に小さいだろうか。

考えるべきことは多くあるが、まずは色々な視点と敏感なセンサーを持つようにしていく。

2012-02-17 09:00

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