カウンセリングでクライアントが「苦しい」と言っているのを周囲やカウンセラーが「そんなはずはない」と否定することはできない。
苦しさや辛さというのは、どこからどこまでも主観的で、基本的にその本人だけの感覚だからだ。
そういう点は「痛み」に似ている。
医学的にも、「痛み」について、いくつかの仕組みや原因はわかってきているが、結局のところまだまだ多くの不明があるし、コントロールできているのは一部にすぎない。
特に、いわゆる末期的病状をあつかう場合や精神科領域では「精神的な痛み」「宗教的痛み」という表現をしたりする。
要するに現在の科学的人知を超えているのかもしれない。
ただし、理解やコントロールができていない、苦しみや痛みの扱いとしては、そもそも否定する必要もメリットもないことはわかっておきたい。
2011-10-04 10:00
(関連エントリURLを追記 2011-10-28 21:00)

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