人間関係をリセットするのは怖くてワクワクする。
ある人の人間関係は、その人からみた社会そのものだ。
内心や無意識という部分もあるからその人そのものとまでは言えないが、人間という社会的生き物の大部分を他人との関係性が占めているのは間違いない。
引越しや異動・転職、進学などを機会にして人間関係がガラリと変わることがある。
このときにそれまでの関係性の蓄積を次に活かすというのが一つのやり方だ。
しかし、ゼロリセットすることも選択としてはあり得るし、そんなに悪いものでもない。
過去の関係を財産として、さらにその上に積み上げていくのは、ある個人が原則として年月を重ねると弱っていくから他者の力を頼る必要がどんどん増えていくからではないか。
あるいは変化に対応するためには平常から関係性をメンテナンスしておいた方がいいという予備意識か。
確かに、ゼロから新たな関係やその人の周囲の社会とのコンタクトを構築していくのは骨が折れる。
単純に自己を紹介・アピールするにしても結構なエネルギーや時間コストがかかる。
しかし逆に、いつでもリセットできるという自信があるならば、それはそれで武器になる。
物に縛られない、場所に縛られない、組織に縛られない、そんな生き方も良い。
予測できない、変化の速い、前世代や過去の資産が必ずしも参考にはならない現代社会だ。
変化し続ける、とどまらない、一見逆張り的な人生に活路が見える。
2011-07-30 07:00
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