震災に関する支援についての人間関係や心理的な難しさについて思った。
「支援の難しさ」と言うと、「どのように支援するか」について思い浮かぶかもしれない。
もちろん、それも難しい。
何を、いつ、どのように被災地、被災者に届けるかは、緊急性のあるものもあるから、考えながら決心や行動を同時並行にしていかなくてはならない。
しかし、押し付けや過剰、実際のニーズや要望とのズレに気をつけなくてはいけない。
そこに別の角度から見た「支援の難しさ」がある。
支援を「受ける」のは難しいのだ。
被災者、被支援者だって、何が本当に必要なのか分からなかったり、優先順位がつけにくかったり、状況が刻々と変わっていったりしているからだ。
そして、弱っているときほど、自信をなくし、無力感を感じているから、気持ちよく支援を受けることが難しい気持ちになる。
もちろん、人や状況によってそうではないのだが、支援を受けることは自分の弱さを実感させられてしまう怖いことにもなりうる。
ここに支援者側のズレと被支援者側の抵抗という心理的なミスマッチ、誤解や不具合の芽があることを管理者や専門家は知っていなくてはいけない。
2011-05-03 07:00
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