何か悪いことが起きたとき、その被害者が自分であれ、他人であれ、原因の多く、またはすべてを自分が原因だと考えることは最も「楽」な思考です。
「楽」と言っているのは、その当事者が「苦しくない」という意味ではありません。
すべてを自分の所為にする思考は外部の不確定な情報や事実を必要としない独立的なシステムですから、そういった意味では「楽」で「簡単」でしょう。
教育や躾の中で皆さんの多くは「他人の所為にしたらダメ!」と教えられてきたのではないでしょうか。
逆に、教育や躾とは違い、なんでも他人の所為にするという人もいます。
これらは実際にはどちらが良いとか悪いとかいうものでもありません。
どちらの対応や反応を選ぶにしても適切なレベル、バランスを探さなくてはいけないでしょう。
過剰に自己の責任を多く感じ、考えてしまうと疲労が強くなりすぎ、うつ的思考が悪循環に入ります。
他人を責め過ぎれば、社会から見放され、社会生活に支障をきたします。
これもまたデメリットが多くなりますし、疲労につながることもあります。
自責を感じるとき、それがバランスの取れた適切な反応かどうかを判断する外部や社会を活用することができます。
カウンセリングはそのひとつの形です。
2010-09-08 08:00
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