インプット、アウトプット – 知的に食べて運動しよう

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知識を栄養化して身に付けるためには、その知識を実際に使ってみることが必要だ。

知識のインプットは、食物を食べることにあたる。
まずは栄養を外部から入れなくては、我々生き物は成長できない。
手当たり次第に食べてみることもあるし、吟味して美味しい高栄養価なものを少量食べる自由もある。
味も重要な訳だ。良薬は口に苦し、ということわざもあるが、いくらメリットがあるからといって薬を主食にはできない。美味しければ、自然にそのインプットは習慣化するだろう。継続性は大事だ。
よく「噛む」「咀嚼する」ことも必須だ。丸呑みでは次に自分が摂る(取る)べきものを考える材料が乏しくなる。食べたものとその結果の因果関係がわからなくなるからだ。

知識を自分に取り込むだけでは、それを現場で使うことはできない。
知識イコール実力ではないからだ。
実際に仕事をするのは何か。
それは筋肉だ。
言葉を出す、メッセージを伝える、記録するなど、何をするにしても広く考えれば筋肉を使うわけだ。
筋肉を付け、それを正しく適切に動かすためには訓練が必要だ。
適切なやり方と量で動かしておく段階と時間が要る。
せっかく栄養を摂っても、体も動かさず、頭も使わず、ボーッとしていたのではあなたは成長しない。変わらない。それどころか、かえって余った栄養があなたに害をもたらすかもしれない。身体的な肥満というものはある。同じように精神的肥満というものもあると思う。
アウトプットしなくては実力は付かない。

知識のインプットとアウトプットを食べ物と運動の関係でとらえてイメージを説明してみた。
付け加えると食べることと体を動かすことの間にはもう一つの段階がある。
それは「消化する」という動作(?)だ。
健康な人であれば、食べたものは自然に消化され、人間の体、そして細胞が使いやすい形に分解されたり組み換えられたりする。

知識についてこの「消化する」という動作にあたるものは何か。
それは「考える」ことだ。
知識をいくらインプットしても「考え」なければ、その知識は頭や心を素通りしてしまうに違いない。
食べ物だって、消化をしなかったり、消化できなかったものは当然消化器を無意味に通り過ぎていく。

まとめると、仕事をするための実力をつけるのに必要なのは、適切な知識のインプット、自分なりの思考吟味、現場でのアウトプットということである。
特にカウンセリングやメンタルヘルス分野での自分の仕事や教育、他人のことを傍目八目的に観察してきて今痛感そして実感している。

2011-04-17 06:00

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