カウンセラーに向くのは新しいものを受け入れられる人

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心理カウンセラーに向いている個人の性質の一つには、新しいもの、未知のもの、自分の知識や人生や価値観にそれまでになかったものを受け入れることができるというものがある。
とは言うものの、この性質はどんな仕事や生き方にも当てはまるかもしれないから、それほど参考にならないかもしれない。

カウンセラーは、クライアントが持っている価値観や常識と対決することが主な仕事になる。
ここで「対決」とは書いたが、「打ち勝つ」というような意味ではなく、覚悟とプロ意識を持って相対する、ということだ。

実際に、元々、カウンセリングに来なくても、来る前からクライアントは(ある程度)自分の中で、自分自身の考えや思考、感情と対決している。
それが上手くいかなかったり、折り合いがつけられなかったり、他者や社会との間をうまく取り持てなくなっているのがいわゆる「悩み」や「苦しさ」の要素になっている。

クライアントやカウンセラー自身の価値観や常識を扱うとき、そのかたちや見え方は一定ではない。
これは個人や社会が変わり続けているからだ。
そして、世の中のその種類は増え続けている。
変化の速度は速くなる一方だ。
物質的にも精神的にも文化的にも、一つの世代の期間の中で大きくまたは何度も変化しているのが現代だ。

そこで、新しいものを受け入れ相対する性質やエネルギーが必要になる。
エネルギーは余裕と言ってもいい。
健康、自由とも言えるかもしれない。

この、新しいものに対する姿勢は何も直接にカウンセリングや人間関係に関係するものだけではない。
例えばコンピュータやケータイ、ファッションやアイドル、政治や食べ物などあらゆるものについて問われると思う。
別に、必ず新しいものに従ったり、試したり、使ったりしなさいというのではない。
流行を追いかけなさいというのでもない。
ただし、常に、自分が「新しいもの」に対して、何を感じ、どう反応し、どのように行動していくか、行動しているのかを意識することが必要になってくる。

2011-08-21 09:00

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