オープン面接は慎重に扱いましょう

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悩みや疲れ、職場でのローパフォーマンス、簡易のうつチェックなどで当人が直接にカウンセラーのあなたのところに相談に来たとき、どんなに「一応来てみたんですけどー」という風でも型通りの面談を設定したほうが良いでしょう。

例えば、その人の同僚や上司が「別にここ(自分の席)で話を聞いてもらえばいいんじゃないか?」「ほう、○○君にも悩みがあるのか! 意外だな(笑)」などのように話しているような環境で、本人も「いやー、別に(わざわざ)カウンセラー室とかでなくてもいいですよ。。」というような状況だとしても、簡単に扱わないほうが良いのです。

一つには、いくら本人が「別にどこで話してもいいです」と言っていても、相談内容は実際に話してみないとわからないからです。
いざ、プライバシーを保ちたいテーマになったときに、あとから場所や機会を変えたりするのは案外難しいものです。

また、一度前述したような環境での面談を手放しでオーケーしてしまうと、管理者やその組織人たちが「面接やカウンセリングというものはそういうものなのかー」と理解してしまう可能性があります。
すると、今後その場面を学習した人は、「自分が相談しようとしても、みんなに聞こえる場所で話すことになるのかな?(それなら嫌だな)」と刷り込まれてしまうかもしれません。
これは相談やカウンセリングの機能や守秘倫理そのものを揺るがしてしまうかもしれないほどの危険な認識と広報です。

明らかにそのクライアントが、密室での面接のように秘密が守られる環境での相談を明確に拒否、忌避しているのでないのならば、スタンダードにこなす方針で始めるほうが無難です。

2011-04-18 07:00

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