概要
二人組をつくり、片方の人が目をつぶって、もう一方の人が誘導・補助してスペース内の指示したコースを歩いてもらう
適当な時間
30分くらい
必要なスペース
ぐるりと周囲を回れるようなオープンスペース。適度に障害物があっても良い
メモ
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<以下、誘導者を「Y」、目をつぶる人を「B」とする>
- まずYがBの正面に立って、Bの両手を取り、後ずさる形でコースを1周してもらう。しゃべってもらって構わない
- 次に役割をYとBの役割を交代して、もう一度同じようにコースを歩いてもらう。2回目は誘導のし方を自由にしてもらう。YがBの横や後ろを歩く、手や身体への触れ方を変えてみる、など
(注)安全管理等に十分配慮する。他のエンカウンターツールなども同じことですが「やりたくない」「今回は見るだけにしたい」という人には可能なかぎりは自由を許す。また例えばこのエントリの「ブラインドウォーク」では互いにからだが近づいたり触ったりするので性別等も含めた組分けにも配慮が必要かもしれない
全員全組が周り終わったら振り返りをする。Bの不安や怖さ、こうしてもらいたかった、など。Yの印象や難しく感じたこと、工夫したこと、など。この振り返りは緊張を和らげたり、自分自身に目を向けてもらったり、人間の感情・感覚などについて考えてもらう重要な段階である
アレンジ案など
- 安全に配慮した上で、途中で(B役の全員が始まりの合図で目をつぶってから)コースを少し変えたり、柔らかいタオルなどをたらすなどして、Yに臨機応変な対処が必要になるようなイベントを入れても良い
- B役が全員目をつぶってから歩き始めるまでには順番があってタイムラグが生じるから誘導を始めるYからの合図や声かけのやり方、待っている間に何を考え何をしたかなどの感想・工夫も振り返りの材料になる
- 参加したある回の教育・エンカウンターグループでは、指導者が「あんまりにもYがBのことばかりを見たり心配し過ぎているとBが歩いていく先や周囲が見られなくなる。これは個別カウンセリングでカウンセラーがクライアントとの関係で視野が狭くなってしまう状態に似ているかも」というようなコメントをしていてなるほどと思う
その他
エンカウンター的なツールについては色々勉強したい。
単に雰囲気を良くしたり、お互いの交流を促すというレクリエーションやゲーム的な時間、組分けのための方法としても有意義ではあるが、そこにカウンセリングやメンタルヘルス、人間の感情や思考の性質などについて自然と考えさせたり、発見したりするような流れになるとなお良いと思う。
ただし必ずしも思ったとおりになる、参加者が感じるというものでもないし、時間管理には気を使わなくてはいけない。
2011-01-22 08:00
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