自殺・事故後ポストベンション活動の紹介 その2

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ここで紹介する形式、意味での「ポストベンション」は自殺や事故の背景原因などの調査でもありませんし、同じようなPTSDやASDを予防・治療するための医療でもありません。そういった要素がゼロというわけではありませんが、主な目的ではないということです。
専門家としてのケア、アドバイザリー、コンサルタントというイメージで、危機管理の一種とも言えます。

自殺や事故の後には周囲の人に大から小まで様々な影響をもたらしますが、それが表面化してこないことがあります。その理由にはいくつか考えられます。

1 出来事によるショックが大きいため身体や精神が一時的に感受性や影響を麻痺させることによって、直後から短期間まで、生き物としての本能的能力として個人個体を守ろうとしている
2 ショックを受けているが、それを表現したり、表出することが、自分のためにならないことがわかっている、またはそんな気がする(他人は一見して自分のようには感じていない)
3 出来事の以前から弱っていたため、新しく大きな出来事があっても《元々身近な人から見て》変化や影響がないように見える

もちろんどんなに大きな出来事が起きたにしても、結果的・長期的になにも問題がなかったということはあります。個人や組織の元々の状態が悪くなかったのならば、その方が確率は高いでしょう。近年「うつ」や「PTSD」などが注目されている度合いと、現実に問題として直面する可能性には差があります。しかし、その影響の大きさや影響をもたらす範囲・期間を考えると完全に無視してしまうことはたいていは不適切です。
そういった意味で、ポストベンションという活動でケアをすることは、危機管理や組織内政治、メンタルヘルスを含む健康管理の要素が入っています。

うつやPTSD、そこまでいかなくても組織所属者の慢性的なローパフォーマンス、人間関係の悪化、人材獲得・育成上のトラブルなどにつながる可能性のある事態には組織や管理者が確認・対処する責任があります。
しかしそのノウハウや知識を自前に持っている組織はほとんどありません。平常からその機能や人材を持っていない場合はアウトソーシングとしてポストベンション活動を担える個人やチームを探せば良いのです。

2010-05-25 7a.m.

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