心理学や臨床心理を勉強したいとか仕事にしたいというからには、何らかのきっかけや動機があるはずだ。
その動機などの性質は大きく分けて2種類になる。
その人自身が健全な状態から入っていくのと、不健全な状態を体験するなどして入るのと、だ。
健全から入っていくと、
- 他人を無遠慮に分析し過ぎ、介入がオーバーになる
- クライアントに対して、共感できない、しにくい
- 自己分析の有効性、有益性、必要性、モチベーションに気づきにくい、または実感しにくい
などの問題がある。
また、不健全から入ったならば、
- まだ、自身が十分に健全ではないのに、クライアントを持ち、介入・処置・操作・教育などをして失敗する
- 逆転移や共依存などに近づきやすい。知識として知っていても、自分の傾向やその状態に気づかなかったりする
ということが生じる確率が高い。
現実やその良否の判断はさてあれ、自己分析と他者分析をバランス良く保ち続けるのは、趣味としてであれ、業としてであれ、トレーニングとしてであれ。難しい。
2012-08-24 08:00
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