テロリストを狂人であると考えて、こちらが思考停止してしまうと負ける。
テロリストを狂人であると考えると、知能や教育の高さの認識を誤る可能性が高くなる。
それでも近年はオウム真理教やら、テレビドラマの『24』やら、9・11米国同時多発テロやらの結果として、テロリストが決してむやみやたらに考えなしにやってくるのではなく、知能的・組織的に攻撃をしてくるのだというイメージが増えた。
相手が正常な行動を取りうる、と考えるのは大事なことだ。
むしろ、その方が当然である。
時に対応のシミュレーションの特に細かなところで相手の行動を予測し損なうのは、稀な可能性や行動を考えすぎてしまうからだ。
それによって自滅的な失敗をしてしまうことは少なくない。
また逆に、無意識に自分たちの対応コストを下げたいがためにテロリストが「正常な」行動を取らないことを期待してしまう場合もある。
テロリストだって、結局ただの人間だ。
テロリストにだって家族がいるし、ケータイや WinPC や iPhone、iPad を使う。
夜は眠るし、何らかの収入源を持っている。
食べなければ腹が空く。
悩みや不安を持っている。
そんな当たり前のことを否定してはいけない。
2012-08-23 08:00
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