今年(2012年)も30本ほど映画を観た。
ここ数年、毎年50〜70本くらい観ている。
簡単に星★で三段階、四段階の自分なりの評価は付けているのだが、自分の好みというのも、未だによくわからない。
観たときには大して心を動かされなかったのが、後で何かのきっかけで色々と思い出したり。
他人が高評価を付けた映画に対して、まったく同感できなくて、自分の価値観に不安を覚えたり。
それでも自分的な「良い映画」の基準を3つ挙げてみる。
もう1回観たくなる
一度観て「あー、面白かった」と感じる映画ですら実は少ない。
食事の味などでは誰でも結構好き嫌いをはっきりと判断できたり、一家言持っていたりすることが多いが、映画という複雑な対象に対しては主張しにくい気持ちになることがある。
お金を払ったものについて、悪い評価を下すというのも心理的な抵抗としてあるかもしれない。
そうは言っても、繰り返しみたくなるかという厳しい判断は有効だと思っている。
「インセプション」「ダークナイト」「ブラックスワン」「レスラー」「マイレージ、マイライフ」「12人の怒れる男」「12人の優しい日本人」などは数回ずつ観直している。
映画館で公開中に2回観るということはほぼ無いが、唯一「エヴァンゲリオン:破」はなぜか2回観たくなったので、私の興味がそういう嗜好だということなのだろう。
逆に「僕の初恋を君に捧ぐ」「レッド・クリフ Part1」は珍しく途中で退館してしまった。
出演している俳優に惹かれる
単純に、演技を評価するというのでもないが、俳優自体に魅力を感じて、それが映画全体の評価を決めたり、逆転させてしまったりということもある。
映画自体にはがっかりしても、さらには主人公格ではなくても、強烈な印象を受けて、それこそ時間的にもお金的にも十分に元を取れた気になれると、却って得をしたとも思えたりする。
その映画の何が良いか言えない、説明できない
プロとして映画を鑑賞したり、批評したりするのであれば、内容や事実の確認・考証などが大事だろうが、私はそういう立場でもないので「フィーリング」鑑賞で問題ない。
究極的に「好き」と言える映画や、それ以外でもいわゆる芸術作品では、好きな理由というものを論理的に説明できたりしたらば逆にいけないのではないかと思う。
これは愛情ということに関してと同じだ。
説明できない、ということは俳優、つまり人間自体に魅力を感じるとか、なぜ惹かれるかを確認するためにもう一度観るということにもつながるかもしれない。
まとめ
私が考える良い映画の条件は「繰り返し観たくなる」「出演俳優そのものに魅力を感じる」「でも、結局なぜ良いと思うかうまく説明しにくい」ということになる。
こうして自分の嗜好について分析のようなことをするのは、答えを見つけるためではなく、その思考過程で何かしらを感じたり発見したりするために過ぎない。
2012-07-20 08:00
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