読書感想「あの戦争と日本人」

あの戦争と日本人
あの戦争と日本人

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半藤 一利
文藝春秋
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メンターのおすすめにより読。
普段はほとんど読まない歴史・史実もの。

それでもやっと最近は「ジパング」を全巻読破したり、「坂の上の雲」を読んだりして(今、文庫の第3巻で停滞しているが、、)少しずつは全体像を自分なりにイメージするようになってきた。

正直言って、ピンとこない章もあったが、「戦艦大和」の章、「原爆」の章、「特攻隊」の章辺りは感情を揺さぶられたし、泣いてしまうくらいだった。

ただ、この本から得られたのはそのような、内容に関することだけではない。
一番深く感銘を受け、参考にしたいのは、著者(語り手。口述筆記とのこと)自らが「歴史探偵」を称することで言い表せるように、常識や既成の概念を簡単に鵜呑みにはしない、という精神である。
そして、丹念に関係者や史実資料にあたって、しかも厳しく吟味している。
かといって、確実な情報だけに遠慮してとどまるのでもなく大胆に己を信じて仮説を立て、適当なバランスで事実と仮説を語っている。

メンタルヘルスなどでもそうであるが、あらゆる学習・研究に向かう姿勢としてぜひ真似たいと思う。

2011-02-26 09:00

ジパング(1) (モーニングKC (731))
かわぐち かいじ
講談社
坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)
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