付属しているUSB-Lightningコードを使うのも良いが自分はもっぱらアダプタを使っている。
アダプタを使うことの利点は、
- コードが破損しても身近に替えになるUSB-microUSBコードが多くある
- コードの長さにバリエーションの選択肢が多い
- WiFiルーターなど、microUSB端子を採用している機器への接続に使いまわせる
2014-01-26 21:00
心理カウンセリングとその周辺についてほぼ毎日書いています
付属しているUSB-Lightningコードを使うのも良いが自分はもっぱらアダプタを使っている。
アダプタを使うことの利点は、
2014-01-26 21:00
人間関係の中で相手に対して言いたいことを言えなくなり悩みや疲労を募らせることがある。
いったんそのループに入ってしまうとあらためて物言いするタイミングがなくなってしまう。
いくら相手の言動が理不尽なようでも、それに対抗したり一言言うのは、自分が相手と同じレベルに落ちてしまうようだと感じて二の足を踏むこともある。
「いつかは相手も自分の間違いに気づいて改善するだろう」とか「自分さえ我慢していればいつか状況は変わるさ」とかいう風に考えて、確かにその通りに事が運ぶこともあるだろうが、数%の確率で忍耐エネルギーの限界や体力の消耗による体調不良などを迎える。
こうしたときには、あらためて(最初からでももちろんいいのだけど)相手との距離をとったり、互いの間での「ルール」「枠」を作り直す作業が有効だ。
何か困ったことや、あなたの領域を侵すような言動を相手がしてきた場合には、まず落ち着いて(一呼吸置く。それこそ1回2回深呼吸して間を置こう)から事実・気持ち・お願いという3つを伝えるようにする。
上記3つはセットで表現するのがコツだ。
「事実」を述べただけでは、相手が勘が鈍い、あるいは図々しい人であれば、無視されてしまう。
「気持ち」だけを出すのは、一般にためらわれる。
「お願い」だけでは、相手の個人的領域を侵害してくるような相手と同じ事を対抗してやっていることになりかねない。
最後のポイントとしては、こうしたやり方は1回でうまくいくとか、相手が反省して変わるとかいう風には期待しないことだ。
最低でも100回は同じ事を伝えなくてはピンと来てはもらえない、と知っておく。
所詮、人は他人を変えることはできない、と思っておこう。
だが、こうした工夫を実直に繰り返すことは気持ちの支えにきっとなる。
何も策を講じないで諦めてしまうよりも、精神的に余程安定する。
そして、このコツを実行することでほんの少しずつでも状況が改善すれば、それは直接にあなたのエネルギーの消耗を減らし、回復させる。
2013-02-26 08:00
愚痴を単に吐き出しても、意味がなかったり、空気を悪くしたり、余計にネガティブになったりしてしまう。
愚痴は、相手に「聴いてもらわなくては」気持ちが多少なりとも軽くなりすっきりするような効果は出ない。
ただしゃべることと聴いてもらうことの違いは、聴き手の反応・リアクションにおけるものだ。
聴き手の条件ということならば、愚痴を漏らす側にできることは何も無さそうにも思える。
しかし、聴き手を選ぶことはできる。
この部分に上手な愚痴り方のコツがある。
うまい具合に合いの手などを入れてくれる人、余計な批評や主張をあまりしない人、話の内容について利害関係がない人、時間の余裕のある人。
冷静に考えてみると、どう見ても聴き手の選び方が悪くて、愚痴り損になっていたり、逆にストレスを増やしてしまっている場合がある。
愚痴るのが上手い人は、知ってか知らずでか、敏感に相手やタイミングを選びとって愚痴っている。
そういう愚痴のコツを使いこなしている人は、決して愚痴るからといって嫌われたりすることもない。
2013-01-30 14:00
惨事後サポートに入るときの一番のポイントは、グループから見てもらって、如何にサポートチームへの心理的距離を近くに感じてもらえるかだ。
これは組織がどれだけ当事者グループの皆を心配しているとか、サポートチームがなんとか問題を解決したい、助けになりたいと思っているか、ではない。
極端に言えば、「あぁ、この人たちは自分たちの状況、自分たちそのものを良く(まあ)理解しているな」と感じてもらえるかが勝負になる。
さらに言えば、実際に様々細々したことを知っている必要はない(長期のサポートにしても短期のそれにしても外部からのチームが入り込むには限界は低めだ)。
この目的を達するためのもっとも簡単なテクニックは、個人の名前を知っておくことだ。
事故の被害者や亡くなった人などのフルネームを、最初期に確認しておく。
年齢や性別、プライバシーというレベルでない一般情報(役職、人物の印象、見た目、評価、住地域、家族構成など)なども知っておくと良い。
これらの情報をグループ対応にしても、個別の面談にしても、知っていて提示するのとしないのとでは相手が受ける印象に雲泥の違いが出てくる。
初対面の間柄でもなるべく早くに親しくなりたいというときに、会話の中で自然に相手の名前を繰り返し呼びかけるという基本的なコツと一緒だ。
逆に、内容としてはいくら素晴らしい、適切な話をしていても、うっかりと当事者らの名前や情報を言い間違えてしまうと目も当てられない。
全体の印象はリカバリーできないくらい落ちてしまったり、しらけたりしてしまう。
もちろん、惨事後サポートの依頼を受けたり、管理者や人事担当者などから事態のヒアリングをしたりするときに、自然にこうした情報が取れればそれでいい。
だが、実際の場では、名前を始めとした情報は出てこないことが多い。
この理由は、これらの情報が知っていることがあまりにも当たり前すぎて、先方の担当者らも省いてしまい「彼が……」とか「彼女は……」とかいうように代名詞を使ってしまうからだ。
2012-12-11 09:00
会社などで自殺が起きた時に、外部からサポートを行う初動戦略の考え方における要素を昨日のエントリでは書いた。
こうした要素は考えれば考えるほど出てくる。
それぞれの状況や組織についてよく知れば知るほど、「こうしたほうが良いな」とか「この人にも支援を提供しよう」とかいうようなアイデアは浮かぶ。
支援を受ける側も様々なイメージを持っているし、具体的な要望を出してくることもある。
しかし、時間やマンパワーは有限だ。
選択と集中をしなくては支援の焦点はズレて、結局外部の人間がワッと来てかき回してもっともらしいことやできそうにもない計画や注意を多量に置いていき、どうも支援を受ける前よりも疲れてしまったし気持ちも暗くなってしまった、というような笑えない事態になる。
元々の想定である、「組織内で起きた自殺後のサポート」に戻って考えてみよう。
「自殺やその心理についての教育」が効果的かもしれないし、「衝撃的な出来事の後の身近な人が感じるストレスや惨事反応」についての説明を求められるかもしれない。
今後管理者や人事担当者が注意すべき従業員をスクリーニングして欲しい、という要望を相手が出してくるかもしれない。
これらをすべて行うことは不可能だし(少なくとも同時期に一度には)、上に書いたようにメリットだけでなくデメリットをいたずらに増やす可能性がある。
ポイントは出来事(自殺)からの時期や、その出来事が組織や仲間内でどのような意味を持ったかをヒアリングや情報収集から読み取り、優先度の低い支援目標は大胆に切り捨て、大目標をチームで共有しながら「それ」だけは達成するべく資源を集中することだ。
「あれもこれも」という支援活動が一番良くない。
2012-12-04 08:00
メンタル不調で生活や仕事を休むとき、それはそのまま休養という意味・意義がある。
しかし、それだけではなく、そこから回復していく過程での自分感覚集めという意義がある。
メンタル不調に陥るまでには、疲労やストレスを無視して、感覚や自然なセンサーを麻痺させて、突っ走って、あるいはフラフラになってしまっていることがほとんどだ。
その間や十分に心身を休めるまでは、何が負担で何が自身にとってどれくらいのストレスなのか見失っている。
休養の底から回復していく途中では、様々な焦りや不安が必ずある。
リハビリに時間がかかることそれ自体や、なんとなくの自信はあるのに周りからブレーキをかけられたり、逆に急かされたりと混乱したり、それに近い感覚を常に感じるかもしれない。
しかし、その過程は、単に通過点ではなく、弱っているからこそ自分が何にどれくらい疲れを感じて、ストレスを感じるのかを一つひとつ確認していくチャンスになる。
中長期的な計画や見通しをつけたいという気持ちも当然あるだろうし、それは確かに必要だ。
しかし、日々の作業や休養したことの意味を自ら作り出すことは大きなプラスになる。
2012-10-29 09:00
(関連エントリ)
Posted from Drift Writer on my iPad
カウンセリングのトレーニングでロールプレイをした場合、その後のふりかえりをする焦点が2つ考えられる。
ひとつはそのケース自体のこと。もう一つはプレーヤーのこと。
何人かでふりかえりのコメントをし合ったり、議論したりする時に、互いに話していることがこのどちらであるかがずれていると効率が悪くなる。
ロールプレイで扱ったケースに対して、処置が良かったとか、もっと工夫できたとかいうのと、プレイヤー(特にカウンセラー役)に無意識の癖が出ていたとか、個人的な葛藤や抵抗があったとかは少々観点が異なる。
これらは行ったり来たりして話し合うよりも、順に皆が意識しながらふりかえりをしていった方がいいだろう。
2012-09-18 08:00
カール・ロジャーズが唱えたカウンセリングに必須とされる三条件のうち、「一致」について。
カウンセラーの中に無理や不安、逆転移や葛藤、疲労や体調不良などがあると、そのカウンセリングがうまくいかない可能性が高くなるという、それだけのことかもしれない。
無理しているとうまくいかない。
当たり前のことかもしれないがカウンセラーが自力でセルフチェックを常にするのは簡単ではない。
カウンセリングをするに当たって報酬のあるなしに関わらず、仕事としてやるからには契約や約束が生じる。
契約・約束があるということは、カウンセリングの時間や場所、内容について勝手には決められず、クライアント等と一緒になってコントロール・マネジする必要がある。
また、「カウンセラーに無理があるとカウンセリングがうまくいかないという」のは、「無理をしなければうまくいく」というのと同じではない。
結局「一致」は必要条件ではあるが、十分条件ではない。
そういう意味では、この条件は「うまくいく条件」ではなく「うまくいかない理由」のひとつだろう。
ボクシング漫画「はじめの一歩」で、世界戦に挑む登場人物に対してそのトレーナーが次のような言葉をかけている。
「努力した者が全て報われるとは限らん しかし! 成功した者は皆すべからく努力しておる!!」
– 鴨川源二
「一致」という状態は、直感的には理想的で万能なもののように感じられるが故、それを達成すること自体が目的となったり、議論の種になってしまいがちだ。
しかし、カウンセリングが成功するためのあくまで一条件であると理解しておくのが良い。
2012-09-14 07:00
(関連URL)
はじめの一歩(42) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (2532巻))posted with amazlet at 12.09.14森川 ジョージ
講談社