犯罪を減らす方法として、犯罪者個人に注目する以外にも、場所を切り口にするというものがある。
犯罪が起きる条件としては、人間の内面的要因はもちろんあるわけだが、もしもそうした「誘惑」や「迷い」があったとしても、「場所」という外部の環境要因が揃わなければ、それが生起する可能性を下げられる。
この考え方から、地域で犯罪多発場所マップを作って注意を喚起したり、街灯が少ないとか、住民の目が届きにくい公園や林などを改変したりパトロールしたりといった工夫につなげていく例がある。
自殺多発地でも、立て看板や巡回で最終の一線を越えるのを阻止するというのも、広い視点からの費用対効果はまた検討されるべきだが、一定の根拠と効果はあるというのは同じようなことだ。
さらに、PTSDやうつリハビリについても、本人・周囲という人間要因だけに注目するのではなく、物理的・物質的・環境的な面から分析したり、ヒアリングしたりして、適当な対処を模索するのが有効だ。
2012-08-16 08:00
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