料理ができなくても食べてみればウマイかマズイかはわかる

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それが良いカウンセリングかどうかは素人でも(クライアントとしてはプロだし)分かるものです。
分かるとは言っても、一度も良いカウンセリングに触れたことがなかったり、あまりにも長期間「マズイ」カウンセリングだけを見たり教えられたりしていたら感覚は鈍ります。

もちろん「良い」や「マズイ」の定義や感覚は人や社会によって違います。
しかしそれには必ず平均値的な落とし所があります。
大体多くの人が美味しいと感じる接客なども気持ちのいいレストランが栄える確率が高いはずです。

料理で考えると難しいのは、値段の高い高級レストランの食事やワインを飲み食いしても、批評がしづらいという問題があるからです。
値段が高いから美味しいはずだ。
専門家やメディアが高く評価しているのだから美味しい「はず」だというバイアス bias がかかります。

一方で庶民的なラーメンなどの分野では数人で話していても皆がみないっぱしの批評家・コメンテーターになってどこそこは味が変わった、あそこは最高だ、などとウンチクを気軽に語ります。

心理カウンセリングやメンタルヘルスの分野でも同じです。
学会や国際評価などの権威に引っ張られているうちは、自分自身の感覚、つまり食事で言うところの「味覚」や「好み」を信じて語ったり、そこからさらに発展させることが難しくなります。

2010-10-06 07:00

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