「プチうつ」がなぜ流行ったかというと「ニーズ(市場)」があるから、という論を聴きました。
単なる「うつ」では表現できない要素が「プチうつ」には含まれると。
「プチうつ」は、健康な人や社会から見ると「健康(だけどチョット病気?)」であり、当事者の感覚では「病気で苦しい(でももしかしたら勘違い?)」。
この二つの間の微妙な位置をフラフラとしている便利であいまいな概念らしい。
白黒をはっきりつけない日本人らしい感覚。
「なぜ若者は3年で会社を辞めるのか」という議論が3、4年前からあります。
その新書では。
企業からしてみれば最近の若者たちが、優秀なのに仕事を選り好みし、わがままで理屈っぽい、「自分探し」と称して突然会社を辞めてしまう不可解な行動を取っているように見えます。
しかし、実は継続して成長することが難しくなった企業・産業が、最近の10数年、能力が高く、しっかりとしたビジョンや人生観を持つ「少数精鋭」しか採用しなかったが故に、こうした若者が生まれたとみています。
つまり、企業らが望んだ人材が、メリットと同時に避けることのできないデメリットも当然ながら備えていて、コントロールを失った話なのでしょう。
(最初からコントロールできてはいなかったのですが)
社会現象にしろ、メンタルヘルスにしろ、複雑な事象においては、原因と結果を見極めたり定めたりすることは難しいです。
2010-08-07 8a.m.
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