避けられない人付き合い中での理不尽さに対応していくコツ

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人間関係の中で相手に対して言いたいことを言えなくなり悩みや疲労を募らせることがある。
いったんそのループに入ってしまうとあらためて物言いするタイミングがなくなってしまう。

いくら相手の言動が理不尽なようでも、それに対抗したり一言言うのは、自分が相手と同じレベルに落ちてしまうようだと感じて二の足を踏むこともある。
「いつかは相手も自分の間違いに気づいて改善するだろう」とか「自分さえ我慢していればいつか状況は変わるさ」とかいう風に考えて、確かにその通りに事が運ぶこともあるだろうが、数%の確率で忍耐エネルギーの限界や体力の消耗による体調不良などを迎える。

こうしたときには、あらためて(最初からでももちろんいいのだけど)相手との距離をとったり、互いの間での「ルール」「枠」を作り直す作業が有効だ。

何か困ったことや、あなたの領域を侵すような言動を相手がしてきた場合には、まず落ち着いて(一呼吸置く。それこそ1回2回深呼吸して間を置こう)から事実・気持ち・お願いという3つを伝えるようにする。

  • 【 事実 】「今あなたが言っているのはこれこれこういうことですか」という確認。まず相手の言っていることの不明確な部分や「要するに」というものをしっかりと把握して、認識を共有する。この土台が違っていると話が始まらなかったり後々誤解が増幅していく可能性がある
  • 【 気持ち 】事実をベースにあなたがどう感じているかを話し、伝える。これはまさに感情を吐露していくということなのだが「感情的」になってはいけない。感情を伝えるときこそ淡々と冷静に。しゃべりの末尾は「〜と思うんだけどー」などになるだろう
  • 【 お願い 】「〇〇という風にしませんか?」「私は何々というのが良いと思うんだけど」「あなたにはこれを約束してもらいたいのです」という要望・提案等を伝える。あくまで「私は〜であって欲しい」というあなた主体の意見であるから、原則何を言っても構わない。ここは却って過激なくらいに正直でもいいはずだ

上記3つはセットで表現するのがコツだ。
「事実」を述べただけでは、相手が勘が鈍い、あるいは図々しい人であれば、無視されてしまう。
「気持ち」だけを出すのは、一般にためらわれる。
「お願い」だけでは、相手の個人的領域を侵害してくるような相手と同じ事を対抗してやっていることになりかねない。

最後のポイントとしては、こうしたやり方は1回でうまくいくとか、相手が反省して変わるとかいう風には期待しないことだ。
最低でも100回は同じ事を伝えなくてはピンと来てはもらえない、と知っておく。
所詮、人は他人を変えることはできない、と思っておこう。

だが、こうした工夫を実直に繰り返すことは気持ちの支えにきっとなる。
何も策を講じないで諦めてしまうよりも、精神的に余程安定する。
そして、このコツを実行することでほんの少しずつでも状況が改善すれば、それは直接にあなたのエネルギーの消耗を減らし、回復させる。

2013-02-26 08:00

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