うつリハビリでの、未来を想う不安とその意味

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うつから回復してくると、ある時期になって、未来について考えるようになる。
未来というのは自分の将来ということだ。

未来や将来といっても、はじめは「ある程度先の」こと、数カ月後から来年くらいまでの予定を考え始める自分に気づく。
うつで気持ちが落ちている、そして本人がそれを自覚すらできないような状態の時には1週間先、1日先の明日のことすら考えることができなくなっていることが多い。

そういった究極の行き詰まりを感じていた人が、将来のことを考え始めた自分に気づくと、うれしさや明るさ、希望を感じるよりも先に、不安を感じるだろう。
疲労の蓄積によって、数ヶ月から数年をかけてうつになったのだとしたら、時間的に先をみたり、予定を立てるという経験や習慣がすっぽりと抜けてしまっているからだ。

しかし、この時期のこの状態、未来について考え始めるという気持ちの変化は明らかに回復の兆しだ。
うつのリハビリの時期にほぼ全員が通る道だと思っていい。

2012-01-10 08:00

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