「K10」は近年開発された、うつなどの気分障害疾患のスクリーニング心理テスト。
2002年に米国の Kessler らがつくり、厚生労働科学特別研究事業として、古川壽亮、大野裕らが日本語版をを作成。
有用性について検討し発表している。
「K6」という6設問のテストもある。
一般人口中の精神疾患の簡便なスクリーニングに関する研究(PDF)
原版(原著論文)はこちら。
Short screening scales to monitor population prevalences and trends in non-specific psychological distress (PDF)
研究事業報告内や下記ブログでもコメントされているように、テストを開発した Kessler らが使用に関する権利を解放している(?)のが一つの特徴だ。
ブログ筆者コメント
- K10/K6は科学的、統計的に有用性が相当には検証されているようだが、使用にあたっては、使用者自身が十分に理解し、責任を持って利用するべきだ
- いったん、有用と考えられても、社会や疾患概念などの変化によって、その有効性が変化することは当然ある
- あくまでスクリーニングテストとして開発・検証されていること、物事、特に心理やメンタルヘルス分野には「例外」が多いことや、「アレンジ」が必要な場面が少なくないことを肝に命じておくこと
2011-05-31 10:00
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