うつの社会的後遺症

Photo 1 - 2010-08-26

うつには身体的症状、精神的症状に加えて社会的症状があります。
これらは相互に関連しながらうつという状態を作り、運の要素も含めうまく対処がされないとうつを悪化させていきます。

うつから回復したとしても、症状についてこれら3つの切り口は同じように当てはめることができます。
回復後の症状、つまり後遺症と言ってよいでしょう。

いったん調子を悪くした身体は復帰するまでに数ヶ月から数年単位の時間が必要です。
そこには年齢や習慣の要素も加わります。
中年以降であればうつ以前よりも体力や体調が増進していることは少ないでしょう。

精神的症状は元々の性格を書き替えたり、厚く上塗りするかたちで、その後の人生に付いて回ることが考えられます。
良い面、悪い面、両方をひっくるめて別人として生きていく感じです。
うつに限らず、人の性格や人生観などが変わっていくことはよくあることですし、結局人生の良い悪いに絶対的な基準などありませんが。

うつの社会的後遺症は個人から見て完全な外部要因です。
そのため、その後遺症を和らげるために、社会との関係を修正したり、改善したり、再構築したりすることはなかなか難しかったり、ほとんど不可能であったりします。
裏切ったり、関係者をコテンパンに打ちのめしてしまったり、自身が回復するための犠牲にしたりといった過去をチャラにすることは、人生や世界の他の事象と同じく、できません。
あとは、時間が戻らないことをどう自身がとらえるかという内部要因にかかってきます。

2010-08-26 07:00

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