医療トリアージ雑感

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救急医療でのトリアージについて医師が答えられる(応えられる)ことはあまりありません。日本ではすでに相当高いレベルにまで医療は整備されていると思うからです。

最終的な生命予後や社会復帰率などは別にして、現在は、アメリカが関わる戦場でも日本の交通事故における医療でも死亡率は下がっています。それは応急処置の技術や機材、ノウハウが進歩したことによっていわゆる即死から統計的に直接の死とされるような24時間以内の死亡はとりあえず劇的に減らすことができるようになってきました。

トリアージについて研究している医師もいますが、それはもう危機管理や政治問題ですから現場に近いレベルで少数の人間が検討しても得られる結論は多くありません。
トリアージの方針などは政治やリーダーがあらかじめ、あるいはその時点で拙速であったとしても責任を賭けてトップダウンの決定をし、指揮・指示すべき課題です。
それを現場レベルの技術や仕組みの責任にしてしまう、投げてしまうのは間違いです。
救急患者受け入れにおけるいわゆる「たらい回し」と称されるものや、広くは医療の崩壊とされる話を考えるレベルは一つではありません。

日本での医療サービスはとても高度・高級になり、しかも(一見)安価であり、消費者・受益者の自由が大きいため、相対的な問題を抱えてしまっているように思えます。
まるで、レストランに来たお客さんに、やめた方がいいと言ってあげたのにもかかわらず、一人で「カレーライスとハンバーグランチとラーメン持ってきて!」と無茶な注文をし、食べきれなかったり、食べすぎてお腹をこわしたりした後、レストランに文句を言って責任を取らせようとしているようなものだと感じます。
あくまでも判断と決定、そして結果責任の大部分は政治やリーダーにあるのではないでしょうか。

2010-05-21 7a.m.

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