年末や新年、年度始まりなどは学校や会社、同好会やサークルなど、どんな場所でも宴会や出し物がよく行われる時期だ。
カラオケなどと同じく、最近の出し物や宴会芸は凝りまくっていたり、技術や練習が群を抜いていたりしてプロ顔負けのものが見られたりもする。
芸やショウのメイン部分は身体の動きやダンスのリズムだと考えられることが多い。
練習を重ねていけばどんなパフォーマンス参加者でもある程度のレベル(仲間内でウケを取れるくらいには)には達する。
しかし、最後の詰めとして、ちょっとしたコツを知っていれば、飛躍的に完成度を1.5倍や2倍くらいにも高めることができる。
そのためのポイントは表情だ。
芸やコントの段取り、ダンスの切れやシンクロ具合などは、仮に多少下手であったとしても、パフォーマーがニヤけていたり、照れ笑いをしていたり、観客を気にしてキョロキョロしていたりしていると、見ている側はパフォーマンス全体に集中できない。
もしも動きが完璧だったとしても、その顔つきによってはやる気が疑われたり(プロの芸人さんでないとはいっても)、不安を読み取ってしまったりする。
失敗があったとしも「それがなにか?」「全然平気ですー」くらいの態度を取ったほうが良いことがほとんどだろう。
これは別に強がってポーカーフェイスを貫かなくてはいけないと言っているのでもない。
素人レベルのパフォーマンスでは必ず心理的に「良いパフォーマンスよりも一生懸命さが重視される」のだ。
これは無意識レベルでの好感や印象の良さに通じるはずである。
人間が相対する者の身体全体を注目しているとはいっても、やはり最大限の情報を受け取るのは表情である。
それはショウでもカウンセリングでも「見られる仕事」という意味で同じだ。
2012-12-10 17:00
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