ダメ出しを誰のためにするのか


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他人にダメ出しをするのは誰のための行為だろうか。

一つにはその相手のためと考えられる。
間違いを指摘したり、気づいていないような視点を示したり、過去の経験や知識を提供したりすることになる。
それによって相手が変わり、結果が改善したならば、その人が成長し利益があったと言える。

しかし、ダメ出しには、その「ダメ」を出した側、人間のためという一面もある。
間違い(と見ている人間が思った言動)を見過ごしたらば、時にそれは「OK」を出したととられることがある。
これを避けるためには、一々、すべての間違いやミスに対して「ノー」を示すことが必要になる。
現実には、それが難しいということも、ダメを出す側、指摘される側両者の時間や注意力が有限だということはわかっているが。

もう一つの見方もある。
ダメ出しは適切なものならば、結局は、世の中、集団、社会の利益になる。
プロがチームで仕事をしていて―例えばそれが心理カウンセリングや危機介入だとして―同僚にダメ出しをするのは、する側とされる側という枠を越えている。
そこには必ずクライアントがいるからだ。

目指す理想の「ダメ出し」は自分のため、相手のため、そしてクライアントのため、という三者の利益をすべて最大限、しかも同時に満たすものだろう。
そして、それができないときや難しい場合にどうするか、という一段階違うレベルでの訓練が上級者には必要だ。

2012-01-05 09:00

(追記 2012-05-26)
(関連URL)

相手のことを考えるなら「そのアイデア・製品はダメだ」とバッサリと伝える | ihayato.news

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