アドリブはストック&タイミング

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ベテランの教育者は講義や講演などで、思いつき、ひらめき、その場での発想やスパークで話しているようにみえることがあります。
しかし、その内容の源は経験の蓄積です。
もしくは色々と考えに考え抜いてシミュレートなどをしてそれをストックしているものです。
決して何もないところから生み出されてくるわけではありません。

ミュージシャン(特にジャズやライブなどでしょうか)がステージでやるアドリブと同じでしょう。
観客から見て、今目の前で適当に、その場で、初めて考えついたり、生まれたフレーズやリズムに思えるかもしれませんが、実はあらかじめ本番以外で様々なパターンを試しつくしているのです。
そしてその良いところ、いいものをやはりストックしておいて、あとはタイミング良く出せるようにしておくのです。
昔、男性デュオのケミストリーがデビュー前か直後くらいのレコーディングで、本当にその場のノリや思いつきでアドリブを入れようとして「何も蓄積したものがない君たちには早い。君たちはミュージシャンのアドリブというものをまだわかっていない」というようにプロデューサーから戒められていました。

私も会話の中で使えるような「ネタ」を常にストックしておいて、さもその瞬間に思いついたようにして出して見せることが好きで、常にストックとタイミングについて頭を巡らせています。

2010-07-23 6a.m.

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